Flowing Shore Panorama では、新しいクライアントとの関わりが始まった最初の一ヶ月を「聞くこと」に集中します。提案は二ヶ月目以降です。なぜそうしているのか、その理由と具体的な進め方を書きます。
なぜ最初に提案しないのか ¶
コンサルタントに期待されることのひとつは、「すぐに答えを出すこと」です。ただ、状況を十分に理解しないまま出した答えは、的外れになることが多い。最初の一ヶ月は、答えを出すための準備期間です。この段階を省くと、後で修正コストがかかります。
ヒアリングで確認すること ¶
最初の一ヶ月で確認するのは、事業の概要、過去三年間の主な出来事、現在の組織の形、意思決定の経路、そして「誰が何を気にしているか」です。最後の項目が最も重要で、組織の中で誰がどんな問題意識を持っているかを把握することで、課題の全体像が見えてきます。
現場の人と話す重要性 ¶
経営者や事業責任者だけでなく、現場で実際に動いている人と話すことを大切にしています。上と下で見えている景色が違うことは珍しくありません。その差を把握することが、課題の本質に近づく近道です。
一ヶ月後に何を共有するか ¶
最初の一ヶ月が終わった時点で、「現状の整理」と「本当の課題の仮説」を共有します。これはまだ提案ではありません。「こういう理解で合っていますか」という確認です。この確認を経て、二ヶ月目から具体的な方向性の検討に入ります。
急いで答えを出すよりも、正しい問いを立てることの方が、長期的には価値があります。最初の一ヶ月は、その問いを見つけるための時間です。